雷を落とせ(いかずちをおとせ) 
驢馬の忠告(ろばのちゅうこく) 
はにかむ 
二頭追うものの心理とは 
星に願うは君の声 
返事はいつでもいいよ 
時計の針が止まるときに 
血を戴く 
理由なんて何度でも 
塗る、紅 
瑠璃色の玻璃 
乎古止点 
私への餞 
感じる鼓動 
練達は希望を希望は練達を 
そういう君こそ 
月の道標 
粘土の手でも構わない 
奈落の底さえも僕の住処 
来謁する姫君 
無愛 
うらうらら 
永久に君のもの 
望むのであれば耳も声も目も鼻も口も 
お気に召すまま 
苦しみを煎じて飲む 
やがて私は落ちてゆく 
まだ静寂の中に(まだしじまのなかに) 
獣さえも 
ふいに口付けた 
鼓琴 
絵に描いたような 
手を握って 
嗚ゝ何処まで醜いのか 
早蕨(さわらび) 
君の為ならたとえ、 
夢見る蝶は何処へ行った 
冥土の土産に持てよ杯 
御饗の行く末(みあえのゆくすえ) 
死を乞う死神 
ええ、是非とも 
ひどいひどいひどい 
もう僕は迷わない 
世界の果てまで持て余すくらい 
素直になりなよ 
 

 


 

玻璃…ガラスのこと 
乎古止点…漢文訓読で漢字の読みを示すために字の隅に付ける点や線の符号 
餞…馬の鼻向けの意 
鼓琴…琴を弾くこと 
早蕨…芽を出したばかりの蕨OR襲の色目(表は紫、裏は青)